今を肯定するということ
未来は常に過去を変えてる。
そんなのは嘘だと思って平野啓一郎氏の
「マチネの終わりに」を読了した。
私はいつも、本当にいいと思っている方を選択できない。
いつだってそう。悲しい生き物で、これを長女だからとか女の人はよくいうけど本当にそう思う。私は幾重もの矛盾した感情に苦しんでいる。
東京の一角、イヤホンを外して周囲を見渡す。この街は世界でも有数の大都市だ。田舎から出てきた私がここをステップして歩いて帰路に入る。私は恵まれていたと思う。それは、人生を振り返って感じるのではなくて、肯定したいからだと思う。
この道が正しかった、なんて今の自分には到底わからない。でも肯定しなかったら今の自分があまりにも可哀想ではあるまいか。
人生は選択肢の連続で、あぁ あっちを選んでおけばなぁ
と思うこともしばしある。
でも一回しかないからいくらでも本当は甘えていいのだと思う。
不倫のオーラ
この歳になると身辺が綺麗な人ってあんまりいない。
身辺っていうのは結婚してるのに別で恋愛しているとかそういう大人の事情のことです。
私の1番仲良しな女友達は超美人で身長が173cmあって駆け引きや引き算や掛け算が上手い。
大人の恋愛ってお酒を飲んだ瞬間に、手を繋いだ瞬間に、またあるいは指輪を外した瞬間に急スピードで始まるじゃないですか。ジェットコースターみたいに。それがすごく上手い子だと思っている。
田舎者の私が僻みを起こす気にならないくらい中身と見た目が完璧で、更にスパイスかのようにちょっと天然要素が入っていて、久しぶりに会うと綺麗で大きな茶色の瞳に吸い込まれそうになる。もし私が男の人だったら本当に吸い込まれて正気を失っていると思う。
私が思うに育ちがいい女の子ってあんまり不倫に片足を突っ込んでいない。一般企業に勤める私調べなので正確な割合なんて測れないけど。
年の離れた女友達がいる。
友達になったのはついこの間で先日までは同僚だった。今日からは友達でお願いします♡と退職をいち早く私に報告してくれたLINEが届いて、金曜日の深夜2時、霞んだ目で本文を確かめた。辞める気配が全くない人程辞めるってTwitterで見たけ本当だったんだ。
未婚のその女友達は壇蜜に似ているので以下壇蜜と呼ばせていただきます。
男性社員が今年の春から壇蜜の部下になっていた。思えば2人は仲良くなるスピードがとても速かった。昼休み一緒にご飯を食べに行ってたし誕生日プレゼントを交換していたし男性の方が日頃の感謝を込めてクリスマスプレゼントを渡していた。
若パパな男性社員は声がデカかったしコミュニケーション能力も高かったのですぐにみんなと打ち解けてSIerとも上手くやっている。
転職活動フルスイング
今から書くことについて「こんなことは普通表立って暴露することではないんだけど」と前置きをする。
昨日昼にご馳走してもらったステーキランチ。肉はカット済みなのに噛むほど肉汁が広がって美味しかった。夏バテ気味で最近はおにぎりとアイスしか食べていなかったのに男性と同じスピードで食べ終わった。
滅多に勤務中昼に外食しない私がステーキを食べていいんだと思った。
今、バファリンを飲んだあと横になっています。
考えすぎて、今週仕事も転職活動もフルスイングで生きていた。そしたら頭が痛くなった。 バファリンは効かないとかイブは効かないとか選り好みする知り合いがいるけどそんなに違うものなのだろうか。
こだわりが少ない私の人生は私の部屋に反映されていて殺風景、「かわいくない部屋」って感じ。
本当は毎日ステーキを食べたいのかもしれないしもっとオシャレなインテリアを並べて楽しみたいのかもしれない。
転職活動をしている理由は嘘をつかざるを得ない。とある事件で性的被害を受けましたなんて言えないですよーと私は自分を納得させて、ありきたりな理由を都度面接官に伝えていた。
先日の夜19時に時間を割いていただき面接した時に そのありきたりな理由について深堀され上手く答えられなかった。ウソって深堀りされると困るものだけどこれは面接だし、しっかり準備しておくべきだった。
翌日8時に不合格通知が来たのには驚いた。そこ以外は手応えあったのによっぽどなにかがダメだったんだろうな。
それがあってから落ち込んでる。
第6希望くらいの企業だったのにどうやら暗黒のトラウマがよみがえってきたみたい。その事件を契機にずっと寝る前に安定剤を飲んでいる。薬はタダじゃないし割とかさんでるけど 心が安定していないと生きてる心地がしないことに、心が死んだ時気付けて良かった。
今週は仕事も忙しかったから、疲れた。
昨日昼にステーキ食べた出来事がなかったらもう少し落ち込んでたかもしれない。
正直に生きるし正直に転職理由を伝える。
ただ正直すぎずに伝える。
薄っぺらいオブラートも無いよりずっといい。
私たちは金の斧と盾を手にして
私は頭がいい男の人が好き。
昔からスポーツができて身長が高い人よりも、小柄で体積が小さくて数学が得意な男の人が好き。それは26歳になった今も変わっていない。俳優だと向井理と成田凌が好き、でも身近にいる高身長イケメンをなぜか恋愛対象として見れた事がない。成田凌が近くにいたら色気で焼き尽くされてしまいそう。いい男の色気で焼き尽くされる終わり方が理想で特に長生きしたいと思った事がない。
「どんなに男遊びしてもいいけど軸はぶれるな!」と恋愛脳のもう一人の自分が右耳からささやいている。軸っていうのは好みのタイプとかではなくて恋愛する時の私のマイルールみたいなもので、それを破るなよっていう戒めだ。
おそらく入社してから最も大きいプロジェクトに参加しているのに数学的な知性が試されていて、やる気が出ない。どうしたらやる気がでんのかな。もう一度私にやる気と恋愛的に幸せになるチャンスをください神様、と3が日に賽を投げた。
その3日後に男の人を紹介されて一度ライン通話して初対面で付き合った。私は私よりモテる男と付き合うのが生まれて初めてかもしれない。もう恋愛で傷ついて仕事に支障をきたしたり泥酔したりそんな歳ではない。この歳の失恋は完治しにくい。治るのに10年くらいかかる怪我みたいなものだ。
恋愛っていうのは、人生をちょっとだけ豊かにする、そこそこ美味しい白米に恣意的に散りばめた「ふりかけ」のようなものだと思う。
究極なくても白米は白米のままで美味しいし、白米のまま食べる方が美味しいと思われるくらいのブランド米もある。そういうラッキーな人生もあると思う。
米は、炊飯器がないと食べることができなくて
それが仕事にあたるのではないだろうか。
炊飯器のように決まった時間に予約して、時には急速白米のボタンを押したりして、お米の世界から現実世界にもどってきたりして、彼氏の家でご飯を炊く事を普通に幸せに感じたりする私がいた。
私はオリンピック周期と同じくらいでしか彼氏ができないタイプの女だった。
久しぶりにちゃんとした彼氏ができて、私のことをよく理解してくれている女の子はとても喜んでくれた。今26歳で例えば1年付き合って別れたら私はまた3年くらい彼氏をつくらないだろう。その頃には31歳とかになっちゃっていて自分自身の市場価値は転職市場、恋愛市場ともにどんなお値段がつけられているのだろう。
彼氏ができて、1つ心残り、というか普通に浮気心があった。
私は嘘をついていても裁判の時は聖書の上に手を置いて「真実のみ述べます」と言えちゃうんだろうな。外の世界では「浮気なんで信じられない!」「不倫なんて最低!」「そいつ去勢した方良くない?」と言っているけれど歳をとればとるほどドロドロした関係性を求めてくる男性がこの世にはたくさんいる。
この世のただ一人を除いて、全ての27歳オーバーの男性はやっかいなドロドロを抱えていると思う。
私はそのただ一人の、ある同僚とすごく仲が良くて何度もサシ飲みをして、引っ越しの手伝いをしてもらったり仕事で助けてもらったりして、人としても恋愛対象としてもこの人を超える人とは絶対に会えないだろうなと思っていた。2021年になるまでは。
2021年の1月に「もう恋愛で苦しみたくない、悪い縁が全て切れて良い縁が回ってきますように」と祈った瞬間彼氏ができた。社会人4年目、初めて初詣で仕事のことを祈らなかった。
この人しかいないというのは嘘でもあり真実でもあるのだと思う。数学が得意で、体積が少なめでいい匂いがする男っていうのは探せば池袋にも生息している。この事実に辿り着くまで1000回くらい夜を超えてきたのではないだろうか。
その同僚のことが今でも人としてすごく好きなんだけどこの思いは一旦凍結してみることにする。今与えられた縁こそが賽銭の対価だったとしたら幸せな未来を信じてみたい。今年も絶対変化のある1年にするとここに誓うよ。