今を肯定するということ
未来は常に過去を変えてる。
そんなのは嘘だと思って平野啓一郎氏の
「マチネの終わりに」を読了した。
私はいつも、本当にいいと思っている方を選択できない。
いつだってそう。悲しい生き物で、これを長女だからとか女の人はよくいうけど本当にそう思う。私は幾重もの矛盾した感情に苦しんでいる。
東京の一角、イヤホンを外して周囲を見渡す。この街は世界でも有数の大都市だ。田舎から出てきた私がここをステップして歩いて帰路に入る。私は恵まれていたと思う。それは、人生を振り返って感じるのではなくて、肯定したいからだと思う。
この道が正しかった、なんて今の自分には到底わからない。でも肯定しなかったら今の自分があまりにも可哀想ではあるまいか。
人生は選択肢の連続で、あぁ あっちを選んでおけばなぁ
と思うこともしばしある。
でも一回しかないからいくらでも本当は甘えていいのだと思う。